追悼 菅原文太様

追悼 菅原文太

私の不動産業の中で思い出に残る契約、それは菅原文太様の港区麻布狸穴にある
高級分譲マンションのご自宅、事務所の売却の客付けでした。

おそらく宇梶剛士さんもそこで修業したのでしょう…。

これが始めて単独で契約した仕事でしたが契約前夜に文太流のドスの効いた声で

「ありがとう」と遠くから言われた事をベッドの中で耳にしました。

契約当日は奥様がお見えになり、文太様とはお会い出来ませんでした。

しかし心と心で文太様と一瞬、繋がっている気がしました。

当時、私のような生意気な小僧が大物の方にゴマスリしないで間接的に実力を認めてもらえたといった感じでした。

この契約には別なエピソードが2つあります。

購入した買主様の奥様は防衛省勤務の方で、ご主人ともに大変、菅原文太様のマンションを気に入られておりました。契約当日に契約場所まで車でお送りする車中の出来事…奥様の言葉は日本語❓ではなくて暗号のような世界中で聞いたことのない言語で夫婦が話してました。

これ何語❓何喋っているの❓もしや❓宇宙人なの、この人達❓
なんて車内で思ったりしました…

もう一つは私が担当したにもかかわらず、契約後に、社内で多くの先輩社員達が、他のお客様宅で、他の会社で、キャバクラなど
外で話する時に文太様に会ってもいないくせに、タカアンドトシのタカのネタである、俺だ、俺だ、俺だと俺様モード全開で菅原文太のマンションを契約したと大自慢してました(笑)

つい先日、高倉健さんもお亡くなりになりましたが、昭和を代表する
東映任侠映画の大スターが二人も
亡くなり寂しい気持ちになります。

ご冥福をお祈り致します…